この宿は朝食付きだと高くなるので素泊まりにし、好きなものを買ってきて食べることにしたけど何を食べても美味しい!そして日帰りでベルギーの首都ブリュッセルに行ってみることに。小便小僧ことマヌカンピスは想像以上に小さくって可愛らしい!コペンハーゲンの人魚姫と比較してしまうけど、みんなに可愛がられて愛されているのを感じる(いや、人魚姫もそうかもしれないけどね)。
グランプラスという中央広場は荘厳な雰囲気で思わず息を飲んだ。す、素晴らしすぎる。たまたま近くにいた人が言うには、この市庁舎の建物はよく見ると左右非対称なのだとか。左右対称にしたつもりがズレていたことに完成してから気がついたらしく、設計者はあまりのショックと恥ずかしさで塔から飛び降りて自殺してしまったらしい。設計者さん、あなたのミスのおかげで、多くの人がこの建物を長い時間見つめることができていると伝えたい。(その市庁舎がこちら↓ 当時のデジカメは全体を撮ることができずこれが精一杯)
そしてひたすら街歩き。ベルギーワッフルは想像以上に美味しかったし、野菜たっぷりのサンドイッチを頬張りながら古い町並みを見て回るのは最高の時間だった。チョコレートショップが多いのもベルギーならではだなと。(高級感ハンパなくてとても入れる雰囲気ではない)
そして早めにブルージュに戻ってきて、飽きもせず街散策。もうどこを切り取っても絵になる風景ばかりで、今自分がここにいることが信じられない思いだった。街並みのせいか、天気のせいか、足の痛みも和らいできたし、心もちょっとずつ落ち着いてきた気がする。そして気持ちに余裕ができたからなのか、それとも土地柄なのか、美味しいものに心のアンテナが反応するようになってきた。水ひとつとっても当時の日本でなかなか手に入らなかったコントレックスや炭酸水が並んでいることにテンションが上がった。(お水やお酒が美味しくてめっちゃノートに記録してた) 宿の1階にあるバーに行くと、なんとスピリッツやカクテルを一切置いてないビールOnlyのバーだった。そんなバー、需要ある!?なんて余計な心配をしたのも束の間。ベルギーはビール大国で、数え切れないほどの種類の地ビールが揃っていて、驚くことにそれぞれのビールに専用のグラスまで用意されていたのだ。それならばとオススメをオーダーするとWestmalle(ウエストマール)が出てきた。黒ビールに近い色をしてて泡はギネスのようにキメ細かい。でも飲んでみると黒ビールほど焦げたような味ではなく飲みやすい。軽い甘さとフルーティな風味があって、ゆっくり味わうビールのようだ。周りを見ても、日本のようにゴクゴクとのど越しを楽しむ感じではなく、みんなちびちびとビールを飲んでいた。
オーストラリアからやって来たルームメイトのコニーとペニーからは今更ながらの英語をいろいろと教えてもらった!
こうして心穏やかに翌日もブルージュでの時間を堪能した。アーモンドクリームの入ったデニッシュパンや冷凍コロッケ、ミルクパン、ポークビーンズ、チーズそしてビール!ビール!ビール!仕事もせず美しい公園で鳥のさえずりを聴く時間がなんとも非日常で素晴らしいのだけど、やはり心のどこかに穴が空いてる気がするのは1人だからだろうか。それとも帰国した後の生活が気がかりだからだろうか。最近は日本で仕事を頑張っている夢ばかりを見てしまう。目が覚めるとそこはベルギーのベッドで、どっちが現実でどっちが夢なのか分からなくなる。ただひとつ言えるのは、仕事してるのが夢だと気がついた時、私はとても残念な気持ちになっているのだ。