2001/02/05
休みを取ってくれた父と二人で、アイルランド西部にあるモハーの断崖、そしてアラン島にむけてレンタカーで旅行することに。
用意してもらったのはTOYOTA車!左側通行の右ハンドルなので日本と同じなので運転しやすい。しかしどういうわけかウインカーとワイパーは逆。コンクリートで固めたわけでもなさそうな石垣がいつまでも続く。日本だったら台風が来て一発で壊れそうなものだけどな。荒涼とした風景は私にとっては夢の中のような非現実のものに思えた。
ダブリンから250km。行き当たりばったりの父娘旅行はまず宿探しから。オフシーズンということもあり営業していないところが多く、なかなか見つからない。18時、やっと西海岸の港近くのB&B(Bed&Breakfast)発見。
そしてついにやってきましたモハーの断崖(Criffs of Moher)。高さ約200mの崖がなんと8キロにわたって続いていて、のちにハリーポッターの映画の舞台にもなった場所。
とにかく風が強くて飛ばされるんじゃないかと本気で思ったほど。もちろん晴天だったらまた美しかったのだろうけど、なんというかこのド迫力の断崖絶壁にはぴったりな悪天候だったような気もする。荒々しさ、雄大さ、激しさ。なーーーんか、自分の存在や旅する三か月間とかこれからについてとか、めっちゃ小さいこと、大したことないものに思えてきた。あまりに凄すぎて呼吸の仕方を忘れそうになるほどだった。
興奮冷めやらぬ状態で再び父と宿探し。見つけたB&Bはモハーの断崖とは真逆の可愛らしい感じの宿だった。空き部屋あるとのことで部屋に案内されると、すぐにオーナーの女性が温かい紅茶を入れてくれた。
そしてスーパーで買ってきた赤ワインで父と乾杯。二人で寝るまでひたすら飲んで酔って語った。こんなに父と話すことがあったことに驚き。父の周囲の人間からは「よく女の子を一人旅させることに賛成したね!」と驚かれるらしい。思わず「ホント、よく賛成してくれたね」と言うと「いやいや、ノゾミはダメって言っても聞かないやろ。するって決めたら絶対するもんね」って。あ、そゆことですか。笑
この性格、25年近くたった今でも変わらないな。
若かりし頃の父